セックスレス

妻がセックスレスで離婚は可能か?決断する前に知っておくべき知識

もう妻とは、何年もセックスをしていません。

「私から誘っても、気持ちわるがられて、完全に拒否されています。最近では、セックスばかりか、男としても人間としても完全に拒否されるようになり、家では肩身の狭い思いをしています。いっその事、妻とは離婚した方が良いと思うのですが、何か良いアドバイスをいただけますでしょうか」 (東京都 45歳)

先日、読者の方から、このような質問をいただきました。男性は、サラリーマンとしてそれなりの収入もあり、子どもが2人いて、郊外に一戸建ての家も持っています。このような一見普通のサラリーマン家庭でも、人には言えない悩みがあります。

それが、セックスレス。

セックスレスの多くは、夫が妻との性交を拒否するケースが広く知られていますが、近年では、妻の方が夫を強く拒むケースも静かに増え続けています。

果たしてセックスレスで離婚することは、可能なのか?離婚を決意する前に知っておくべき知識とはなにか?

今日は、

「妻がセックスレスで離婚は可能か?決断する前に知っておくべき知識」

と題して解説させていただきます。

ご案内は、性の研究者としてこの道30年。延べ1万人以上の女性と関わりを持つ筆者「きんにくw:w」が、具体例もまじえつつ分かりやすくご紹介いたします。

セックスレスで離婚は可能か?

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結論から言えば、セックスレスが原因で離婚をすることは可能です。日本の法律では、基本的に協議離婚や調停離婚の場合、いかなる理由でも夫婦が離婚をすることが認められています。

しかし裁判で争って、離婚を成立させる場合には、以下のように民法上の定義がありますので、行動を起こす前に一度確認しておくことが必要です。

民法770条・裁判上の離婚

国が定める法律には、「民法770条・裁判上の離婚」というものがあり、それによると

第770条
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

[参考]
民法第770条 – Wikibooks

と法律で定められており、そしてセックスレスに関しては、第5条の「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当します。ここで言う「重大な事由」とは、それが原因で夫婦関係が破城して修復不可能な状態のことを指します。

またセックスレス以外にも、性格の不一致、暴力・侮辱・虐待、性生活の不満、同性愛・性交不能、配偶者の親族との不和、過度な宗教活動、犯罪行為による服役、金銭問題 などが重大な事由にあげられます。

だたし、裁判で離婚を認めてもらうには、一つの事由だけでなく、夫婦生活全般を鑑みて、判断されると言うことを覚えておきましょう。

セックスレスで離婚できるケース

夫婦がセックスレスで離婚する場合、ただ単に性交渉が無いだけで、離婚を決意することはほとんどありえません。離婚する人の多くは、セックスレスとともに性格の不一致や家庭内暴力など、並行して何らかの問題を抱えています。

そして、そのような夫婦の間では、常に喧嘩も絶えず、日常的に侮辱や虐待が繰り返されているケースが良くあります。こうしたケースなら裁判で争ったとしても離婚を成立させることは、十分可能です。

セックスレスで離婚できないケース

セックスレスで離婚できないケースとしては、夫婦共に健康であるにも関わらず、仕事などの理由で、すれ違いが多く、また帰宅しても疲れ切っていて、セックスする気力が無い場合などがあります。

よくある「疲れているから勘弁してくれ」と言うやつですね。この場合、セックスレスだからと言って、即時に離婚できるわけではなく、夫婦間のすれ違いから徐々に夫婦関係が悪化して、最終的に離婚に至るケースなどです。

次にどちらかが病気である場合にもセックスレスが原因で離婚することは難しいと考えられます。例えば、夫が勃起不全(ED)の場合などは、即時に離婚できるわけではありません。

夫がEDで離婚するケースでは、その間、妻に不倫などの不貞があるなど、それに付随する重大な事由が離婚の条件となるのです。

以上のよう、セックスレスで離婚を成立させるには、セックスレスと並行して、性格の不一致や暴力・侮辱・虐待などの重大な付随事由が必要と言うことになりますので、よく覚えておくと良いでしょう。

セックスレスの妻と離婚する方法

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長年、妻がセックスを拒み続けて、それが理由で離婚をしたいが、妻の側が協議離婚も調停離婚も受け付けないと言う場合には、最終的には、裁判で決着をつけるほかありません。

その際、妻のセックスレスを証明するものが必要となります。おすすめは、毎日日記をつける事です。

あえて毎日と言うのは、ただ妻からセックスを拒否された日だけを日記に記すよりも、日常の生活の中で、妻といかに性格の不一致があるかや、侮辱的な言動なども併せて記載しておくことが望ましいからです。

単にセックスを拒まれた日だけだと「でっち上げだ!」などど反論されることも想定できるからです。

セックスを拒否された日には、その時の妻の言動や態度、セックスを拒否された時、自分はどのように思ったのかなど、なるべく詳細に記しておきましょう。その上で、財産の問題や親権問題などもある程度、考えた上で、離婚を専門としている弁護士に相談してください。

多くの場合、妻側は、夫から離婚裁判の申し立てが出た段階で「性生活も含めて、関係改善に努力するから猶予がほしい」と言ってきますが、ここで、引いては元のもくあみです。

あれほどセックスレスについて話し合おうと言ってきたにも関わらず、夫を拒否し続けてきたのは妻の方です。ここは、情に流されることなく、離婚に向けて突き進むべきです。

慰謝料・養育費

セックスレスで離婚する場合の慰謝料は、おおむね100万円から300万円が目安です。ただし以下の事由の場合には、増額される場合もあります。

  • 3年以上セックスレス
  • 拒絶にあたり相手が暴言や暴力をふるった
  • 結婚してから一度もセックスがない
  • 相手が不倫している
  • 結婚歴が長い
  • 子供など扶養の義務があるばあい
  • 拒否された側が初婚
  • セックスレス解消の努力をしていない
  • 財産分与の額が低い

また、養育費については、親権の有無、離婚時の年収などを加味して換算されます。一般的には、年収の15%から20%程度が、養育費として親権を受けた側に支払われることになります。

まとめ

最愛の妻と思っていた女から理不尽にセックスを拒否されることは、精神的にもつらいものです。ともすれば、人格まで否定されているような気になるのも無理ありません。

ですが、離婚裁判となると、夫であるあなたにも大きな損失がある場合もあります。ましてや子供がいる場合、親権など複雑な問題もあるでしょう。

従って妻のセックスレスが原因で離婚を考えているようなら、まずはお互いに話し合って、それでもダメなら、協議離婚か調停離婚を選択することをおすすめいたします。